2016-01-01から1年間の記事一覧

司法修習生への給費制復活についての有識者意見を読んで

先日読売新聞に上記給費制復活について3者から意見を聞いていた。 弁護士会の立場の人は不十分だが成果という話だった。 まあ、そんなものかなあと思った。 しかしながら、残りの2者は復活について批判的な立場であった。 一人は元内閣法制局長だかで現在…

司法修習生への給費制一部復活

>http://www.yomiuri.co.jp/national/20161218-OYT1T50141.html >司法修習生に「給費制」復活へ…貸与と併用で >2016年12月19日 10時18分 >国が司法修習生に生活費などを一律に支給する制度が新たに創設されることが、 >関係者の話でわかった。 >来年度の最高…

【令状】「第1回の公判期日」

刑事訴訟法第280条1項は「公訴の提起があつた後第一回の公判期日までは、勾留に関する処分は、裁判官がこれを行う。」と規定しており、ここでいう「第1回の公判期日」が実質的意味、すなわち、罪状認否の終了を意味することは争いない。 では、接見等禁…

【メモ】交通関連犯罪

・公文書偽造・同行使 ・犯人隠避(教唆) ・公用文書毀棄

【メモ】最高裁・交通事故3(平成11年~平成17年)

★業務上過失致死傷被告事件 平成15年1月24日 最高裁判所第二小法廷 判決 破棄自判 □判示事項 黄色点滅信号で交差点に進入した際,交差道路を暴走してきた車両と衝突し, 業務上過失致死傷罪に問われた自動車運転者について,衝突の回避可能性に疑問がある と…

東大の地方女子に対する月3万円の家賃補助について2

>http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161127-00000004-nikkeisty-bus_all >「ミス東大」候補5人が縮図 賛否両論の新制度で「東大一直線」女子は増える? >NIKKEI STYLE 11/27(日) 7:47配信 >■家賃補助は「男子」差別 > 「男子に対する『差別…

【メモ】最高裁・交通事故2(平成18年~平成23年)

★危険運転致死傷,道路交通法違反被告事件 平成23年10月31日 最高裁判所第三小法廷 決定 棄却 □判示事項 1 刑法(平成19年法律第54号による改正前のもの)208条の2第1項前段にいう 「アルコールの影響により正常な運転が困難な状態」の意義 2 飲…

【メモ】最高裁・交通事故1(平成24年~平成28年11月)

★自動車運転過失致死被告事件 平成28年3月18日 最高裁判所第三小法廷 判決 破棄差戻 □判示事項 自動車運転過失致死の公訴事実について防犯カメラの映像と整合しない走行態様を前提に 被告人を有罪とした原判決に,審理不尽の違法,事実誤認の疑いがあるとさ…

【メモ】最高裁・道路交通法違反5(平成12年~平成14年)

▲道路交通法違反被告事件についてした略式命令に対する非常上告 平成14年11月8日 最高裁判所第二小法廷 判決 □判示事項 検察官に送致することができない少年事件を検察官に送致してされた略式命令に対する非常上告 □【検送要件を満たさない(罰金以下の刑)…

【メモ】最高裁・道路交通法違反4(平成15年~平成17年)

■道路交通法違反被告事件についてした略式命令に対する非常上告事件 平成17年12月12日 最高裁判所第一小法廷 判決 □判示事項 「普通車は軽車(360)に限る」という条件が付された普通自動車免許で上記条件を超える 普通貨物自動車(軽四)を運転した免許…

【メモ】最高裁・道路交通法違反3(平成18年~平成21年)

▲道路交通法違反被告事件 平成21年7月14日 最高裁判所第三小法廷 判決 □判示事項 1 法定刑超過による非常上告 2 観念的競合の適用条文について補足意見が付された事例 □【略式命令の法定刑超過】 危険防止措置義務違反と報告義務違反とが観念的競合 (※罰…

【メモ】最高裁・道路交通法違反2(平成22年~平成24年)

▲道路交通法違反被告事件に係る略式命令に対する非常上告事件 平成24年9月28日 最高裁判所第二小法廷 判決 □判示事項 検察官事務取扱の職務命令の発令を受けていなかった検察事務官がした 公訴に基づき発付された略式命令に対する非常上告が認められた事例 □…

【メモ】最高裁・道路交通法違反1(平成25年~平成28年11月)

■道路交通法違反被告事件に係る略式命令に対する非常上告事件 平成27年6月8日 最高裁判所第二小法廷 判決 □判示事項 反則行為について通告を欠いたまま反則金不納付事件として発付された略式命令に対する非常上告 □【訴訟条件】 本件反則行為の告知はされて…

東大の地方女子に対する月3万円の家賃補助について

差別にならないのかが話題になっている。 東大入学に必要な能力(試験の成績)に下駄をはかせるわけではなく 間接的な経済力の問題にスポットを当てて補助をする程度なので 大学というものの本質と、男女比が8;2という東大の現状も踏まえると これまで社…

死体遺棄の現行犯逮捕について

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161115-00005349-bengocom-soci >最終更新:11/15(火) 20:05 >警察署に交際相手の女性(56)の遺体を車で運んだとして、 >千葉県の男性(61)が11月11日、死体遺棄の疑いで警視庁に逮捕された。 >報道によると、男が…

嫌がらせ

仕事に絡んで差出人不明の嫌がらせが送られてきた 有名になったなあと嘆息すべきはさておき、狭量な人格の者に絡まれたらいろいろ大変なのが今の時代かな。

アメリカ大統領選挙

共和党のトランプ氏が勝ったようだ。 外国人の流入制限やら在外米軍の撤退やらいろいろと過激な発言が物議を醸しそうだが それは個人の資質と今後の姿勢次第ということかと思うほかない。 それ以上に気になるのは政治経験のない過激な言動をする人物を選ぶ …

いろいろはんせい

軽挙妄動して大きなトラブルを起こす さらにトラブルに直面して軽挙妄動する 根を積めてトラブル解決の道筋を探すことも なるようになるさと開き直ることもできずに うちひしがれるばかりでろくでもないなあ ほんとうに

ポケモンGO交通事故判決

>被告人が軽ワゴン車で美容師女性(72歳)とパート従業員女性(60歳)をはね、 >美容師女性を死亡させ、パート従業員女性に約1カ月のケガをさせた交通事故。 これ自体はさほど珍しい事故内容ではないが 被告人が流行りのポケモンGOをしていたことを認めた…

試験勉強の方法

>試験が苦手な子が知らない「点を取る仕組み」 >東洋経済オンライン 11/3(木) 6:00配信 >http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161103-00143148-toyo-bus_all&pos=4 数学 >数学を平常期にコツコツをやっておくことが、 >定期テストでその他の科…

勾引(刑訴法関係条文)

第五十八条 裁判所は、次の場合には、被告人を勾引することができる。 一 被告人が定まつた住居を有しないとき。 二 被告人が、正当な理由がなく、召喚に応じないとき、又は応じないおそれがあるとき。 第五十九条 勾引した被告人は、裁判所に引致した時から…

大川小津波事件の控訴

津波避難について市・県が控訴をきめたという。 不服申し立てが通るかは分からないが控訴は権利であって 事案の微妙さからしても控訴はあり得る判断だと思われる。 この判断に対して原告側が不満を持つのも分かる。 ただ、報道されていたコメント >控訴が承…

民事の「過失」と刑事の「過失」

先日、教師らによる津波の誘導避難の過失が争われた大川小学校の裁判の判決があり、 市・県は原告15名に対して「14億円余り」の損害賠償が命じられた。 このように大変大きな金額となったのは、教師らに大きな誤りがあったからだろうか? そのように受け取…

宇都宮爆破事件

>http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161024-00000009-jct-soci >宇都宮で自爆した72歳のSNS 半年前「命と引き換えに冤罪を証明する」 >J-CASTニュース 10月24日(月)20時15分配信 (前略) > 真偽はよく分からないままだが、栗原容疑者は、妻が退職金…

判例時報の小説

法律・判例雑誌に小説が載るような時代がきているようだ。 もちろん、今も、設例的なもので、学生と教授、先輩と後輩の類の 論点に対する法的な意見交換を通じて理解を深めさせるという形式(フィクション)は 連鎖されているが、それはあくまでも主眼として…

ふるさと納税あれこれ

>http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161009-00112174-hbolz-soci >【地域おこし協力隊の闇】 >HARBOR BUSINESS Online 10月9日(日)16時20分配信 > >田舎暮らしを体験でき、しかも生活が保証される中には移住の引っ越し費用まで持ってくれる …

ノーベル平和賞(駄)

今年のノーベル平和賞はどこかの国の大統領で 内戦終結のための和平交渉に尽力して和平案を締結して 国民投票にかけたが否決された人に授与された。 この賞は平和を成し遂げた人に与えてその功績を顕彰することもあるが 平和を成し遂げられそうな立場にいる…

ふるさと納税制度の賛否

ふるさと納税制度は、自治体に、 おおむね住民税の2割を寄付すると 2000円をさしひいた分の控除が受けられるものである。 その寄付は上限(住民税だと2割)があるものの税控除が受けられる一方で 居住地以外の自治体に寄付をした場合には返礼品が設定…

受け子無罪~不能犯、そして共謀罪~

>http://bylines.news.yahoo.co.jp/sonodahisashi/20160918-00062311/ >園田寿 | 甲南大学法科大学院教授、弁護士 >2016年9月18日 10時8分配信 。■はじめに > >先日(9月12日)、福岡地裁でたいへん興味深い判決が言い渡されました。 >いわゆる振り込…

某政党党首の二重(国)籍問題

某政党の党首が、日本国籍(帰化)と台湾積の両方を持っているらしい。 この点の政治的な問題はさておいて、法的にはどう見るべきだろうか。 とりあえず、二重国籍かと言われると、日本が台湾を国家承認していないので 台湾の戸籍に載っていたとしても、それ…