東大の地方女子に対する月3万円の家賃補助について

差別にならないのかが話題になっている。

東大入学に必要な能力(試験の成績)に下駄をはかせるわけではなく
間接的な経済力の問題にスポットを当てて補助をする程度なので
大学というものの本質と、男女比が8;2という東大の現状も踏まえると
これまで社会的・文化的に制限されてきた女性に対する入学の機会を増進させる程度ということになり、
「アファーマディブアクション」として法的には許容されそうな気がする。

ただ、これを、同じ【地方】の【男子】から見たらどうだろうか。
受験者・入学者の置かれた立場は個々それぞれであるがゆえに
男子の中には、自分よりもずっと恵まれた環境にある「女子」が厚遇されている
という不満を抱くのではないだろうか。

もちろん、東大には男子寮があるが女子寮がない(少ない?)、らしいし、
地方の県がやっている「県人寮」などでも男子寮の割合がだいぶ高いらしい。
したがって、一般的な目でみれば、男性は女性よりも東京に出るには恵まれていると
見ることは十分に可能だし、事実そうであろう。

だからといって個別の不満が消せるわけではない。
そういった不満が、例えば、トランプ大統領の選出みたいなところに結びつくのではないだろうか。

必要があるということで考え出された制度であるとは思うが
それが与える影響についても十分に配慮してもらえたらいいだろうにと思う次第であった。