【メモ】最高裁・道路交通法違反1(平成25年~平成28年11月)

道路交通法違反被告事件に係る略式命令に対する非常上告事件
 平成27年6月8日  最高裁判所第二小法廷  判決
□判示事項  反則行為について通告を欠いたまま反則金不納付事件として発付された略式命令に対する非常上告
□【訴訟条件】
 本件反則行為の告知はされていたものの,通告を欠いたまま,
 名古屋区検察庁検察官事務取扱検察事務官が公訴を提起したことが認められる。

道路交通法違反被告事件に係る略式命令に対する非常上告事件
 平成27年6月8日  最高裁判所第二小法廷  判決
□判示事項  「車両通行帯の設けられた道路」と誤認して法定の車両通行帯以外を
      通行したとしてされた略式命令に対する非常上告
□【罪とならず(法定の車両通行帯以外の車両通行帯の通行】
 本件道路は,埼玉県公安委員会による車両通行帯とすることの意思決定がされておらず,
 道路交通法20条1項の「車両通行帯の設けられた道路」に該当しない。

道路交通法違反被告事件に係る略式命令に対する非常上告事件
 平成27年4月20日  最高裁判所第二小法廷
□判示事項  自転車専用通行帯を自転車道と誤認して通行区分違反に当たるとしてされた
      略式命令に対する非常上告
□【罪とならず(自転車道と自転車通行帯の取り違え)】
 本件道路の部分は,道路交通法2条1項3号の3に規定する自転車道に当たらず,
 神奈川県公安委員会の意思決定により,自転車専用との道路標示がなされ,その旨の道路標識が設置された,
 同法20条2項,2条1項7号,4条1項により自転車のみが通行することができる自転車専用通行帯であり,
 被告人が本件車両を運転して自転車道を通行したとはいえない

道路交通法違反被告事件に係る略式命令に対する非常上告事件
 平成26年4月15日  最高裁判所第三小法廷  判決
□判示事項  最高速度を誤認して速度違反に当たるとしてされた略式命令に対する非常上告
□【罪とならず(最高速度ありとの誤認。車両の速度は60km毎時)】
 本件違反場所は,最高速度について何らの指定もされておらず,
 道路交通法22条1項,同法施行令11条に規定する法定最高速度(60卷荵?砲
 適用される道路であり,被告人が最高速度を超える速度で本件車両を運転して進行したとはいえない

道路交通法違反被告事件に係る略式命令に対する非常上告事件
 平成26年4月15日  最高裁判所第三小法廷  判決
□判示事項  反則行為に当たる速度違反を非反則行為と誤認してされた略式命令に対する非常上告
□【訴訟条件(最高速度ありと誤認し、反則行為を非反則行為と誤認。車両の速度は74km毎時)】
 本件違反場所は,最高速度について何らの指定もされておらず,道路交通法22条1項,
 同法施行令11条に規定する法定最高速度(60卷荵?砲適用される道路であったから,
 被告人の速度超過は正しくは14卷荵?箸覆蝓て泳。隠横犠鬘厩爐砲茲衄紳Ч坩戮箸覆襪版Г瓩蕕譴襦
 したがって,被告人に対しては,同法130条により,同法127条の通告をし,同法128条の
 納付期間が経過した後でなければ公訴を提起することができない。しかるに,
 立川区検察庁検察官事務取扱検察事務官が上記の反則行為に関する処理手続を経由しないまま
 公訴を提起したのであるから,立川簡易裁判所としては,刑訴法463条1項,338条4号により
 公訴棄却の判決をすべきであった

道路交通法違反被告事件に係る略式命令に対する非常上告事件
 平成26年1月20日  最高裁判所第一小法廷  判決
□判示事項  少年につき禁錮以上の刑に当たる罪として家庭裁判所から少年法20条1項の送致を
      受けた事件をそれと事実の同一性が認められる罰金以下の刑に当たる罪の事件として
      公訴を提起することの許否
□【公訴提起不可】
 被告人は,上記公訴提起当時少年であり,かつ,前記(2)の事実(※右折禁止場所を過失で右折進行)は,
 罰金以下の刑に当たる罪の事件であるから,少年法20条1項の趣旨に照らし,
 検察官が家庭裁判所から送致を受けた故意による通行禁止違反の事実と同一性が認められるからといって,
 公訴を提起することは許されなかったものと解するほかはない

道路交通法違反被告事件に係る略式命令に対する非常上告事件
 平成25年9月17日  最高裁判所第三小法廷  判決
□判示事項  反則行為に当たる速度違反を非反則行為と誤認してされた略式命令に対する非常上告
□【訴訟条件(反則行為を非反則行為と誤認。車両の速度は81km毎時)】
 本件違反場所は,最高速度について何らの指定もされておらず,道路交通法22条1項,
 同法施行令11条に規定する法定最高速度(60卷荵?砲適用される道路であったから,
 被告人の速度超過は正しくは21卷荵?箸覆蝓て泳。隠横犠鬘厩爐砲茲衄紳Ч坩戮箸覆襪版Г瓩蕕譴襦