ポケモンGO交通事故判決

>被告人が軽ワゴン車で美容師女性(72歳)とパート従業員女性(60歳)をはね、
>美容師女性を死亡させ、パート従業員女性に約1カ月のケガをさせた交通事故。
これ自体はさほど珍しい事故内容ではないが
被告人が流行りのポケモンGOをしていたことを認めたことから
ポケモンGOに起因する初めての交通死亡事故となり世間の注目を浴びることになった。
事件の担当裁判官にとってはいい迷惑な話かもしれない。

その判決は10月31日に宣告された。
求刑・禁錮1年8月に対して、禁錮1年2月。執行猶予がつかないいわゆる実刑であった。

匿名掲示板等のネット界隈では、軽すぎるというのがほぼ一色。
まあ、ふさわしい刑として求刑をはるかに超えた数値を挙げているものも多いので
ただなんとなくぎゃーぎゃーと騒いでいる感じもぬぐえないわけである。

そんなところで専門的な弁護士のコメントを目にした。
>北弁護士は「過失運転致死傷の場合、死亡者が2名以上だと、特段の事情がないかぎり、
>かなりの割合で実刑になっているという感覚があります。しかし、死亡者が1名の場合、
実刑判決は珍しいように思います」と話す。

>「本件は、(アルコールなどの影響下で事故を起こした場合の)危険運転致死に近いような
>重過失があると判断されたか、被害弁償が十分に行われていないか、あるいは事故後の情状が
>悪かったのか……。最終的には判決を読んでみないと分かりませんが、
>今後の過失運転致死の量刑に影響を与えうる判断ではないかと思います」(北弁護士)

交通事故の一般的な量刑相場と本件判決の着目点を示しており
大変参考になる記事だった。
この判決はネット一般でいわれているのとは異なり
通常よりも重いか同程度の判決であるということのようだ。

PS
> 元東京地検検事の大澤孝征弁護士は「ポケモンGOの“ながら運転”は、誰でも危険なのは分かる。
>求刑も判決も軽すぎる。もっと重い判決が妥当だと思う」と話した。
 軽すぎるとする立場の専門家もいる模様。