2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

政府に反する判決を出す裁判官は出世しないのか?

「税法関連事件では、『上訴審で判決を覆された裁判官をみると、覆されなかった裁判官と比べ、人気のあるポストについた期間は短かったし、もっとも不人気なポストについた期間は著しく長かった。裁判官が納税者を勝訴させたか政府を勝訴させたかは必ずしも…

アメリカの裁判

「Judges, prosecutors, and jurors are likely to be prejudiced against self-representing defendants. Such defendants are likely to be seen as guilty "head cases" who are adding to their sins by trying to disrupt the judicial system.」 裁判…

特許侵害訴訟の勝訴率(アメリカ)

アメリカでの特許訴訟における特許権者の勝訴率 陪審審理:64% 職業裁判官審理:51% *なお,控訴審で支持される割合は同程度である 外国当事者の勝訴率 陪審審理:36% 職業裁判官審理:56% 特許侵害訴訟(企業対個人)の勝訴率 陪審審理: 個人である原…

行政事件などの率

ミュンヘン市(1991) 既決事件:4683 行政事件:3,455 民事事件:1,228 市側の勝訴・相手方取下げ市の負担のない和解3,805(81.25%) 市側の敗訴・市側取下げ・市の負担のある和解 878(18.75%) ミュンヘン市では、広報誌等で、市側の勝…

民事事件・刑事事件の率(手控え・信憑性あるデータとは限らない)

日本 請求認容率 一般民事:80~85%前後(全事件)、約65~70%(争いある〔人証調べ実施〕事件) 医療事件:36.6%(某大阪医療集中部) (認容数に和解・調停数を含めると、終局処理〔移送除く〕で全体の68.2%。) 控訴事件:15%?(…

検察審査会と起訴率・無罪率など

戦前の日本の陪審法の下で行われた陪審裁判は484件、無罪率は16.7%。 検察審査会法の施行後の昭和24年から平成18年までの間に,累計で,延べ14万8,374人の処理がされ,延べ1万7,062人について起訴相当又は不起訴不当の議決がされている。このうち,延べ1,355…

棠陰比事その3,4

三 寡婦の冤罪 (晋) <概要> 姑によくつくしていた寡婦がいた。 姑は寡婦が節操を守って再婚を承知しないのをかわいそうに思い、自殺してしまった。 親戚の者は、寡婦を無実の罪で訴え、寡婦は拷問にたえきれず、自白してしまった。 そうちょ、という人が…

棠陰比事その2

二 書記の誣告 (宋) <概要> 富豪の家の下女が行方不明になり、その両親が役所に訴え出た。 録参(記録文書をつかさどり、善悪を挙弾する官。書記と訳す場合もある)は、 富豪に恨みがあったので、富豪父子が下女を殺して川に流したと誣告した。 銭若水は…

喫煙席と禁煙席

今日の夜、所用で新幹線に乗りました。 3連休の最後ということで多数の乗客が乗っており、 一本見送って次の新幹線に乗りました。 どうにか座る座席を確保してふと周りを見ると、たばこをぷかぷか。 前の新幹線では全車両が禁煙車両だったので、気にとめて…

棠陰比事その1

一 僧侶の災難 (宋) <概要> 箱車で夜を過ごしていた僧侶が、家に泥棒が入り女性を連れだし、衣類の包みを持って逃げるのを偶然目撃した。 僧侶は、その家の主人に家に泊めてくれるよう頼んだが断られ、箱車に泊まることを許してもらっていたことから、主…

棠陰比事その0

中国宋代以前の裁判事例144を集めたもので、題名の意味は「名裁判比べ」といった趣旨だそうです。 内容としては、捜査の手法、信用性判断、法令の適用、一部に家事・民事が入るといった感じです。 これから、不定期に、収録されている裁判説話を見ていき…

年収比較

http://diamond.jp/series/newdw/1/ 週刊ダイヤモンドで毎年恒例(らしい?)の給料比較を見ていくつか >いま何かと話題の多い国会議員も取り上げました。 >お給料(歳費)は2000万円を少し超えるぐらいでも、 >いろいろと特権があるようで、5億円をため…

大相撲大麻疑惑(弁護士の主張について)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080907-00000012-maip-spo >塩谷弁護士は「検体が露鵬関のものかどうかも分からず、同じ検体で再検査しても意味がない」と話した。 >検体は2日に協会が抜き打ち実施した尿検査で採取された。 >塩谷弁護士は「採取す…

常識というもの

常識というのは難しい、と思います。 それは、事実に対する価値判断(評価)であるのですが、 その普遍性や外縁がはっきりせず、独り歩きしかねないものと思えるからです。 とはいえ、それを図る物差しもまたはっきりしないのであって、 結局は、大量の調査…

「あなたとは違うんです」

福田首相の最後の一言(9月1日) はたして、流行語大賞になるんでしょうかね(笑)