子宮頸がんワクチン訴訟

 これだけ有効性が明らかになっているのに世界的に日本が遅れている予防接種も珍しいかと思うが、反ワクチン運動的な動きが長く続いている以上、いかんともしがたいかもしれない。

 ワクチンの有効性とワクチン後の「多様な症状」対策を考えたら、子に対してはワクチン訴訟は笑い飛ばして、前向きにワクチン接種に向かわせるのが良いと思っている。

 訴訟の行方自体は、原告側が積極的に因果関係を立証しなければ損害賠償責任を負わせられない(当たり前の話だが)ところ、ワクチン接種者以外の非接種者でも一定数の「多様な症状」の発生があるという調査があること、心因的なあるいは注射による局所疼痛を除いて、具体的にワクチンのどんな成分が、どう多様な症状を引き起こすのか科学的な説明もなく、単に時系列的な順序があるにすぎないことからすると、原告がどう勝つつもりなのか良く分からない。

 

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/2e302a08f56f4a0547db46ff9bfc16e79829bf11

子宮頸がんワクチンめぐる一斉提訴から8年目にして健康被害を訴える女性たちを法廷で“尋問”「血を吐くような思いを10年」「科学的な裏付けは存在しない」対立する主張

1/22(月) 13:38配信

子宮頸がんワクチンの接種によって健康被害が生じたとして、接種した女性たちが国と製薬会社に損害賠償を求めている裁判の審理が福岡地裁で22日、開かれました。全国の同種訴訟で初めて、原告本人が法廷に立ち、裁判官や代理人からの質問に答えました。

 

 

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/hpv_qa.html#Q2-14

HPVワクチン接種後に、広い範囲に広がる痛みや、手足の動かしにくさ、不随意運動(動かそうと思っていないのに体の一部が勝手に動いてしまうこと)等を中心とする「多様な症状」が起きたことが副反応疑い報告により報告されています。
 この症状は、何らかの身体症状はあるものの、画像検査や血液検査を受けた結果、その身体症状に合致する異常所見が見つからない状態である「機能性身体症状」であることが考えられています。 症状としては、➀知覚に関する症状(頭や腰、関節等の痛み、感覚が鈍い、しびれる、光に対する過敏など)、➁運動に関する症状(脱力、歩行困難、不随意運動など)、➂自律神経等に関する症状(倦怠感、めまい、睡眠障害、月経異常など)、➃認知機能に関する症状(記憶障害、学習意欲の低下、計算障害、集中力の低下など)など様々な症状が報告されています。
 なお、「HPVワクチン接種後の局所の疼痛や不安等が機能性身体症状を起こすきっかけとなったことは否定できないが、接種後1か月以上経過してから発症している人は、接種との因果関係を疑う根拠に乏しい」と専門家により評価されています。
 また、HPVワクチンの接種歴のない方においても、HPVワクチン接種後に報告されている症状と同様の「多様な症状」を有する方が一定数存在したことが明らかとなっています。
 このような「多様な症状」の報告を受け、様々な調査研究が行われていますが、「ワクチン接種との因果関係がある」という証明はされていません。