2013-01-01から1年間の記事一覧

改正DV防止法について

不正確な知識で改正DV防止法についての感想を書いてきているので いずれきちんと整理したいと思うが、とりあえず、新しく聞きかじったことをメモする。 http://blogs.yahoo.co.jp/nekonomanma/64048026.html http://blogs.yahoo.co.jp/nekonomanma/6402957…

特定秘密保護法における刑事裁判について

特定秘密保護法についていろいろな批判や疑問も出ていましたが 結局、先日法案が成立しました。 法案自体の当否はさておき 実務的な問題として 特定秘密の漏えいを処罰する刑事裁判の進行について 少し考えてみたいと思います。 まず、被疑者が特定秘密と称…

弁護士ら「盗撮され肖像権侵害」 探偵会社に賠償請求

>朝日新聞デジタル 12月3日(火)15時53分配信 > 【藤原学思】探偵に盗撮されて肖像権やプライバシー権を侵害されたとして、弁護士2人が探偵会社を相手取り、計200万円の損害賠償を求める訴訟を京都地裁に起こしたことがわかった。 > 提訴は11月13…

送達費用

裁判費用は当事者の負担 それは当たり前のことだけど 実際には、全く当事者の責任ではなくて 裁判所のミス(誤変換・記載ミス)で 債務名義たる判決を修正する「更正決定」が 必要となることがある。 その場合でも当事者(勝訴判決の原告)が 費用をいったん…

選挙無効

昨今、投票価値の平等が裁判を通して大きく注目されています。 民主主義の過程に関する権利や平等に関わる問題は 近年、裁判所がその権限を行使しやすい、すべき分野だと言われてきた流れと軌を一にするようにも思えます。 投票権の平等を重視することはそれ…

きなくさくなってきた

中国が、日本の防空識別圏と広く重なる新たな防空識別圏を設定した。 そのため、空中における日中の偶発的な衝突の危険性がかなり出てきたように思える。 日本だけでなくアメリカも強く反応して中国に対して抗議をしているということで かなり大きな問題のよ…

判決の矛盾3

開門について相反する司法判断が存在している「諫早湾干拓」を巡り、長崎地裁は19日、 開門賛成、反対両派が同じ裁判で主張し合うのが法的な解決法との考えを示しました。 諫早湾干拓を巡っては、開門を命じた確定判決が存在する一方で、今月、長崎地裁が …

判決同士の矛盾2

民事訴訟の判決は手続相対的な効力しかもたないが、まあ基本的には相手を上手に選べばそれで廻るようにできている。 しかし相手ごとに判断がずれると困る場合もある。会社関係訴訟とか。 そういうものには対世効といって、一度の手続で判断が固まり、以後は…

判決同士の矛盾1

諫早湾の干拓事業について興味深い決定が出た。 国に湾の水門を開門するよう義務付けた確定判決があるところに 国に湾の水門を開門してはならないという仮の義務付け(差止め)を命じる決定が出た。 報道によると決定文は600ページにもおよぶそうなので、前の…

秘密保護法制

秘密保護法制の必要性がどうだかはあまり分からないので あるということを前提に気になる点をひとつ上げたい それは、保護の入り口は作られるが、出口がはっきりしていないという点。 後々の目にさらされることが確実にされていないのでは 当座をしのぐ適当…

プレゼント

腕時計をプレゼントしてもらう 以前の腕時計はみんな壊れてしまっていて ここ何年も携帯電話で代用していたので ありがたいことだ

昼飯

高齢のご夫婦がされている和食(一応寿司屋)のお店にお昼を食べに行った。 ご飯をお代わりしたら刺身の漬けをわさびに和えたとのとろろを麦ご飯にそよってくれた。 この醤油とわさびととろろの具合が自分的に絶品で感動した。 美味しかった上に本来のランチ80…

JR西日本脱線事故無罪判決の感想について

JR西日本の脱線事故の無罪判決の詳細は知らないが、 すでに検察官が起訴した人物の無罪が出ているので、 検察官役の弁護士が起訴したそれよりも周辺の人物の有罪はより難しいだろうt どうも 当該カーブで特にATS(自動列車停止装置)を設置する義務が…

地下鉄いくつか

自分が良く乗る某地下鉄 ホームの片方のアナウンスは男性の声(2番線?)、 もう片方のアナウンスは女性の声(1番線?) ということを他の人から教わって初めて気づいた。 というか、気づいても、どちらがどちらの声だったかすぐに忘れる。 記憶力の劣化が…

図書館戦争

いまさら図書館戦争を読んでみた。 設定には突っ込みたいところはいろいろあるけど 舞台装置に文句を言ったら楽しくない。 ・上司部下、同僚間のテンポの良いやりとり ・主人公が行動力あるちょっと抜けているキャラクターとして描かれ、まあコミカル。 ・図…

非嫡出子相続分規定違憲決定について

非嫡出子の相続分が嫡出子の半分しかないとされていた規定について、 先日(最高裁大法廷平成25年9月4日決定)違憲決定がでました。 (上記決定の裁判要旨) 1 民法900条4号ただし書前段の規定は,遅くとも平成13年7月当時において,憲法14条…

京都マルイ前街宣とカウンター街宣

1 夕方たまたま阪急河原町駅付近にいたところ、よく分からないがマイクでもって街宣をしている人たちと大勢の警察官がいるらしい(警察バス2台)様子が、交差点の反対側に見られた。 どうも保守系の街宣らしいが、個別のやり取りをしているっぽい様子で、…

弱腰外交?

潘国連総長「ルール違反」の日本批判 放置なら国際的立場失いかねない http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130827-00000005-jct-soci (J-CASTニュース 8月27日(火)19時41分配信) >問題の発言は2013年8月26日、潘事務総長が「帰省」していた韓国での記者…

電王戦第三回について

第二回の電王戦(ソフト対プロ棋士)はとても楽しませてもらった。 その第三回が正式に発表された。 ここでは新たな条件が追加されたのだが、実のところ懸念がある。 ひとつは ・コンピューター側は主催者が用意した統一のマシンを使用すること。 これは、プ…

花火

諏訪湖で8月上半期に毎日やっている花火の打ち上げを見た。 例えば茎の部分と花弁の部分をそれぞれに打ち上げて朝顔を作っているのが分かって楽しかった。 夜風は涼しく、観客は余裕をもってスペースを確保でき、 200発という分量と間近で大音量の爆発音を…

三菱重工に対する損害賠償請求事件

ネットのニュースレベルの情報で雑感 三菱重工が、第二次大戦中の行為につき韓国の裁判所で損害賠償を命じられたという。 準拠法がどこかは知らないが仮に日本だとすれば 不法行為責任の有無や時効(3年、20年)はどうだったのかは良くわからないと思いつつ…

疲れはたまる

人は無能になるまで出世するとはいうが、物事はまあそんなものかと思う。 仕事と私生活の調整に困難を覚える。当面の好意的な人たちの対応に甘えて、否定的な人たちの悪意を積み上げている。 状況は分かるが、なんとかしてもらいたいところにしてもらえず、 …

非嫡出子の相続分問題について

>結婚していない男女の間に生まれた非嫡出子(婚外子)の遺産相続分を嫡出子の半分とした >民法の規定が、「法の下の平等」を保障する憲法に違反するかどうかが争われた >家事審判の特別抗告審で、最高裁大法廷(裁判長・竹崎博允<ひろのぶ>長官)は >…

マスメディアの選挙報道について

平成25年7月6日付け京都新聞(朝刊)で、参院選での各党のキャッチフレーズ紹介があった。 野党については好意的あるいは中立的な紹介であったが、自民党に対しては 「自民党は昨年の衆院選と同じ「日本を、取り戻す。」で、「二匹目のどじょう狙い」。」 「…

改正DV防止法について変な角度から評価してみる

改正DV法の保護命令では、 被害者(保護対象者)は、従来、 「配偶者」「元配偶者(婚姻時に暴力があったものに限る)」(10条) 「事実上婚姻関係と同様のもの(内縁)」・「元内縁(内縁時に暴力があったものに限る」(1条3項) であったが、 今回の…

改正DV法案にあえて疑問を呈してみる

第1 DV防止法改正の要点 今般DV防止法の改正法案が出されており、 これまで保護命令では法律上の配偶者や内縁の配偶者が対象であったところ、 改正法案では「同居の交際相手」にまで拡張されることになるという。 DV防止法の適用対象が広がることは被…

うーん

いろいろ反省 一方では積極性が必要で他方では慎重さが求められる。 しばしば、慎重にいかなければならないところで蛮勇をふるってしまい 積極的にいかなければならないところで臆病になる。 反省

表現者の誠意とは2

森下忠氏のコラムからもう一つ。 (判例時報2077号27頁) 1976年8月のカラカ会議でのエピソードとその後の出来事について。 ポーランドのワルシャワ大学の教授が日本の「Eta community」を取り上げて 次のような発表をしたという。 「教授が指摘…

表現者の誠意とは1

少し昔の雑誌を読んでいたら、興味深い記事があったのであげておきたい。 森下忠・判例時報2080号22頁。 刑場(死刑執行場)の様子について。 同氏は、 大塚公子氏(wikipediaによれば死刑廃止論寄り)の 『死刑執行人の苦悩』(創出版・1988年)…

身柄拘束と取調べ

遠隔操作事件では、被疑者が取り調べの録画を要求した後に取り調べが行われていないそうだ。 報道では、このことについては問題であるとの指摘もある。 さて、この点をどう考えるかであるが、弁護士の中には、取調べのための身柄拘束は許されないと主張する…