ギャンブル依存症などの病気と犯罪について

何かしら病名が付けば犯罪における責任の軽減につなげる論調はよくあるが、大きな間違いだと考えている。

そのような考えをする人は病名には原因を示すものと、結果を示すものがあるのをわかっていないのだと思う。

例えば、統合失調症は脳内の何らかの異常(神経伝達物質か?)に基づく各種精神症状の出ているものを捉えていて、どちらかと言えば、原因寄りのものだといえる。他方、ギャンブル依存やクレプトマニアは不適切・不法な行為を繰り返すことで習癖化した状態、つまり結果を示すものに過ぎないといえ、このような病名が付いたとしても、その原因部分に精神障害といえる問題があるかを意識せずに、むやみに責任能力をとやかくいうのは、基本的にはナンセンスだと思っている。