図書館戦争

いまさら図書館戦争を読んでみた。

設定には突っ込みたいところはいろいろあるけど
舞台装置に文句を言ったら楽しくない。


・上司部下、同僚間のテンポの良いやりとり
・主人公が行動力あるちょっと抜けているキャラクターとして描かれ、まあコミカル。
・図書を守るという目標のもと、強権的な国家機構と対峙する「正義」の組織という軸
・根本設定を前提とした中で、合理的というか一応納得行くその他の設定、現実感というかなんというか
そんなところがわりに面白かった。嫌な相手に一発かます小気味よさ(子供たちが、主人公側の助力を得つつ、レポート発表で「敵」側の大人に立ち向かう話とか)とかね。

もちろん、
・検閲なんて憲法改正なしには通らない(司法が法令違憲を出す)だろ
・検閲を通すような国会の状況で対抗となりうる規定が易々と通るものか
・国内で実際に衝突する実力組織をそのままにしておく予算的な無駄が放置されるかよ
など、気になってしまうけど、気にしたらつまらないよね、と思う。