緊急事態宣言の発令が見込まれて

東京都と3県を対象とした緊急事態宣言が出される見込みが今報道されている。

コロナ感染拡大防止のための方策なのだろうが、

・範囲が狭い

・対象が限定的

・感染拡大防止に駆り立てるような印象深いものになりそうもない

といったことから、あまり実効性がなくて感染が拡大し、月末までにはさらに制限を強化する方向に進みそうな気がしてならない。

 地方と国との責任の擦り付け合いのようで、都が悪いのか厚生労働省が悪いのかよくわからないが残念なことに思われる。

 逆方向からすると、世界的に見れば日本の感染状況は相当に控えめで、順調にいけば2月下旬からワクチン接種も始まる(これがよその国よりはっきりと遅い原因がどこにあるのかは気になるが)ことからすれば、そこまでひどいこともないようにも思えるところではある。

 感染予防の基本策(マスク、手洗い、うがい)は国民が励行していたのだから、行政が、適切に、制限の地理的範囲、制限の対象となる行動の抽出、制限の予測可能性を確保、ワクチンの確保、病院の確保などを着実に積み上げていっていたら、今のような行き当たりばったり感や後付け感もなかったかなと思う。

 後医は名医とはいうけれど、それでも行政にはそれなりの的確な判断をしてもらいたい。

 ひとまずは自分の周りの人に被害がないことを祈るとともに、長期的には問題ない形で抑制され、収束していくことを願うばかりである。