国立大付属の脱エリート化は必要あるのか?

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170829-00000085-asahi-soci
>国立大付属校に「脱エリート化を」 学力でなく抽選に?
>8/29(火) 19:12配信 朝日新聞デジタル
> 国立大学の付属校が「エリート化」し、本来の役割を十分に果たせていないとして、
文部科学省有識者会議は29日、学力テストではなく、抽選で選ぶことなどを求める報告書をまとめた。
>学習能力や家庭環境などが違う多様な子どもを受け入れ、付属校での研究成果を教育政策にいかしやすくすることが狙いだ。
>2021年度末までに結論を出すよう、各大学に求めた。

> 国立大の付属校は本来、実験的・先導的な学校教育を行う▽教育実習の実施
>▽大学・学部の教員養成に関する研究への協力――といった役割を担う目的で設立された。
>だが、「一部がエリート校化し、教育課題への取り組みが不十分だ」などの指摘が出ていた。
>また、学校現場で教員の新規採用が減る一方、発達障害や外国人の子の支援へのニーズなどが高まり、
有識者会議は国立の教員養成大・学部の改革と一体で付属校のあり方を検討してきた。

国立大付属の小中高なんてエリート教育機関に縁はない。
ただ、能力の高低も家庭環境の優劣も無視した集団を用意して
どんな実験的な学校教育が行えるのかには疑問がある。

もちろん多様な能力・家庭環境向けにどのような教育を施すべきか、
そのような学校環境は生徒にどのような影響をもたらすかについて研究することにも
価値があると思う。
しかし、どこの国立大付属もそれをやる意義はないだろうし、
一般人的な感覚だと多様すぎる能力・教育環境は、教育の効率性を損ない
教育の成果を出しにくくなるように思われる。

日本のどこもかしこもエリート教育をしているわけでもないんだろうから、
一部で、エリート教育をやっていることには十分な価値があると思うし、
そこで育った人間が社会の中で組織を回したり、新しい発想で物を生み出してくれるなら
それで十分だと個人的には思う。

というか、有識者会議の意見は何やら机上の空論っぽい雰囲気を漂わせているように感じられる。