袴田再審抗告審の裁判批判に想う

https://blogs.yahoo.co.jp/nekonomanma/66494114.html
再審開始決定を取り消した袴田再審抗告審については
前にも若干取り上げた事件だが
あえて取り上げたいと思ったのは
ネットの記事で決定前と後との裁判長に対する言説が180度変わっていて
あまりにもひどいと感じられたからである。

このは抗告は一定の立場の人からは猛烈に批判を受けている。
それも、判決前は無罪をたくさん出す、
世間におもねらない優秀な刑事裁判官
みたいな論調であったのに対し、
判決後は、定年前の変節、乱心みたいな論調である。

裁判の中身に言及しての批判でない点もどうかと思うが、
自分が少し前には大いにほめそやしておいて
自分の気に入らない判断が出ると、人格的非難を激しく展開する。

その変節ぶりにむしろ不愉快を覚えてしまう訳で、
いい加減な。盲目的な肯定的判断をしてしまった自分に対する
反省なり自己批判なりはないものなのだろうか。

判断の当否・是非以上に、
こういう裁判官に対する情緒的な人格批判をしばしば目にして
うんざりとする。