裁判官の給料今昔(10年比較)

なんとなく10年前の裁判官の給料は今とどの位違うのかと思って調べてみました。
手当の関係などは良く分かりませんので、基本的な俸給部分ですが、
割合で考えれば、ある程度状況を反映しているのではないかと思います。
(退職金が削減されるとか、賞与に相当する手当部分も下がっているとかあるようですが)
(平成14年9月当時の俸給 http://www.shugiin.go.jp/itdb_housei.nsf/html/housei/h146144.htm


平成24年9月現在の裁判官の俸給(平成14年9月当時の俸給【現在と比べた倍率】)
最高裁判所長官 二、〇五〇、〇〇〇円 (二、三〇四、〇〇〇円【1.124倍】)
最高裁判所判事 一、四九五、〇〇〇円 (一、六八二、〇〇〇円【1.125倍】)
東京高等裁判所長官 一、四三四、〇〇〇円 (一、六一〇、〇〇〇円【1.122倍】)
その他の高等裁判所長官 一、三二八、〇〇〇円 (一、四九二、〇〇〇円【1.123倍】)

判事 一号 一、一九八、〇〇〇円(一、三四六、〇〇〇円【1.124倍】)
二号 一、〇五五、〇〇〇円 (一、一八五、〇〇〇円【1.123倍】)
三号 九八四、〇〇〇円 (一、一〇六、〇〇〇円【1.124倍】)
四号 八三四、〇〇〇円 (九三七、〇〇〇円【1.124倍】)
五号 七二〇、〇〇〇円 (八一〇、〇〇〇円【1.125倍(ぴったり)】)
六号 六四六、〇〇〇円 (七二九、〇〇〇円【1.128倍】)
七号 五八五、〇〇〇円 (六五八、〇〇〇円【1.127倍】)
八号 五二六、〇〇〇円 (五九三、〇〇〇円【1.127倍】)

判事補 一号 四二六、九〇〇円 (四七五、四〇〇円【1.114倍】)
二号 三九二、五〇〇円 (四三七、〇〇〇円【1.113倍】)
三号 三六八、九〇〇円 (四〇六、六〇〇円【1.102倍】)
<以下、省略>

トップから10年未満までの裁判官で、1.128倍~1.102倍程度、昔の方が俸給が良かったということになります。
ランクの低い人は昇給によって給料額の上昇があるので多少緩和される(とはいえ昔と比べたら少ない事実は変わらない)とはいえ、頭打ちになってしまっているあたりのランクの人は、単純に1割とかの減少を受けているという状況のような気がします。

さらに付け加えると、
それと、http://www.moj.go.jp/housei/shihouhousei/housei01_00088.htmlのとおり、
特別にさらに、上記から、30~10%さっぴかれる(一部簡裁判事は8%)法案が成立して
有効に存続しています。

最高裁判所長官 百分の三十
最高裁判所判事及び東京高等裁判所長官 百分の二十
その他の高等裁判所長官 百分の十五
判事、一号から六号までの報酬を受ける判事補 百分の十


結局、普通程度の裁判官の場合、
現在は10年前の「2 割 減」の給料で仕事をしていることになりますね。
どこの会社も大変ですが、公務員も大変そうで、余裕はどこにもないという状況なのでしょう。