実証的研究の意義

ちょっと読んだ本を上げてみようかと。
まず、ひとつが「証言の信頼度」。被験者に絵を見せて、
しばらくしてから、絵に関する質問と、質問者(!)に関する質問をして、
どの程度の正解率になるかを調べたものである。
色については、とりあえず答えてしまう(誤答率が高い)とか、
幼児は被暗示性が高いが、まれに例外もあるとか、なかなか面白い結果が出た実験が載っている。
この問題に関連するものとしては、「刑事裁判の心(新版)」42頁及び
「法曹」No681(平成19年7月)の2頁に掲載された、初任振り分けの話題が非常に興味深い。

「事故と心理」では、交通安全という観点から、
事故の発生や死亡率の低下などの原因を分析的に紹介している書籍。
もちろん、元となるデータを、こちらが検証できるわけではないが、
こういった数字を元にした議論は、なるほどなあと思わされるところがある。