最高裁長官ってどうなるの?

なんかネットのニュース記事を見ていたら、
 >最高裁長官に島田仁郎
 > 15日に70歳の定年を迎える町田顕最高裁長官(69)の後任に島田仁郎最高裁判事(67)の就任が2日午前、内定した。
 >安倍晋三首相と町田長官が首相官邸で会談し、合意した。
 >近く閣議決定し、天皇が任命する。任期は島田氏が定年を迎える08年11月まで。
日経新聞平成18年10月2日付)
という記事が出ていて、↓のような、1週間ほど前のとは全然違う結論に。
どういう力学が働いたのか、政治(司法)の世界は不思議だなあ、と思えた。
 >最高裁長官に堀籠氏、4年ぶりに交代
 > 政府は23日、10月15日に定年を迎える町田顕最高裁長官の後任に堀籠幸男最高裁判事を充てる方針を固めた。
 >町田長官が堀籠氏を新首相に推薦し、了承を得て近く閣議で決定する。
 >最高裁長官の交代は2002年11月以来、約4年ぶり。
日経新聞平成18年9月23日付)

変更された理由付けを見てみても、
 >新長官には最高裁事務総長の経験のある堀籠幸男最高裁判事(66)がいったん固まっていた。
 >その後、2009年5月までに裁判員制度がスタートすることを重視し、刑事裁判に精通した島田氏を選んだ。
(上記10月2日付)
というのだけれど、
 >堀籠氏は刑事裁判の経験が長い一方、最高裁事務総長として司法制度改革に携わった。
 >重大事件の審理に一般市民が参加する裁判員制度が09年に始まるのを控え、長官に適任と判断されたとみられる。
(上記9月23日付)
と、当初の人物も刑事裁判の経験が長いことを理由に長官に適任と判断されたということであり、
「刑事裁判に精通」と「刑事裁判の経験が長い」との差が、いまいち良く分からない。
ちょうど首相が変わった境目でのことなので、そこら辺の力学が働いていたとしたら、なんともびっくりなんだけど。
果たしてどうなんだろう。