保護司

少年や成人犯罪者の更生を支える保護司制度ですが、
ボランティアのようなものでなり手が少ないと聞きますが
今般新たに参加される方がいるという記事が出ていました。

犯罪は社会の病理という面がありますから、
支援の輪が広がるのはとても良いことだと思います。



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140902-00050096-yom-soci

刑務所のアイドル、保護司に…「出所後も応援」
読売新聞 9月3日(水)8時43分配信

 刑務所や少年院で300回以上コンサートを開き、「刑務所のアイドル」と呼ばれる女性デュオが、1日に法務省から保護司に任命された。

 受刑者らに歌を届けるだけでなく、出所後の立ち直りにも直接かかわりたいという2人は、近く刑務官OBらと協力してNPO法人を設立し、出所者の仕事や居住先探しにも取り組む。

 このデュオは、ともに鳥取県出身の元看護師の井勝めぐみさん(38)と、元大学職員の北尾真奈美さん(36)が2000年に結成した「ペペ」。フランス語で「平和」を意味する「Paix(ペ)」を2人分重ねた。

 ♪3日に一度はいい事をして 4日に一度は自分をほめて このまま真っすぐ歩いて行って

 8月22日、2人は女子少年院「榛名女子学園」(群馬県榛東村)で、傷害や覚醒剤使用などの非行で収容されている約40人を前に歌った。14年前から全国の刑務所などで開いてきた「プリズン・コンサート」の342回目。曲は明るいポップス調だが、その優しい声に涙を流す少女もいた。

 ぺぺが刑務所に通い始めた当初の目的は、「舞台慣れ」だった。だが、1年ほどすると、「歌を聞いてまともな人生を送ろうと思えた」などの手紙が次々届くようになった。「犯罪を減らす一助になれば」と、交通費程度の報酬でプリズン・コンサートを続けてきた。

 一方、施設の中だけでの支援にもどかしさも感じていた。出所後、「暴力団をやめた」と報告してくれる人もいるが、「また刑務所に入ってしまった」との手紙が来たこともあった。

 「保護司をやってみないか」。旧知の荒木龍彦・東京保護観察所長から勧められたのは今年6月頃。これまで出所者から数百通の手紙やメールを受け取るなどした2人は、「出所した人たちと心のつながりを持って応援し続けたい」(井勝さん)と就任を決意した。荒木所長は「2人なら、受刑者らの実情や心情を理解してくれるはず」と期待する。

最終更新:9月3日(水)8時43分読売新聞