ひさびさ読書

著名な古典らしい「夜と霧」を読んだ。
最近でた訳本でかなり読みやすかったように思う。

内容は第二次大戦中に強制収容所に収容された医者が
収容所生活における人間の心理の動きや分析をしたもので
極限状態に置かれた人間の在り方というものは大変興味深かった。
良いひとは生きのびられないとはとてつもなく恐ろしい。

最近のNHKアニメ『ログ・ホライズン』は、
突然、ゲームによく似た異世界にゲームプレーヤーが連れ込まれてしまう話で
ゲームの世界のようにそこではプレーヤーは死なない(死ねない)しゲームのように普通よりも優れた能力を与えられていたが
ある意味『夜と霧』と同様に強制的にそこに連れてこられている。
ネット上の最新話ではプレーヤーのなげやりな心理状態が描かれていたため
実際にそんな状況になったらどんな振る舞い・あり方になるのだろうかと面白く考えられた。

終わりが見えない点も共通しているが、後者は「死なない」、「自分の力で何かしらできる」という点が大きく違うので
強制収容所における被収容者の心理状態よりはだいぶましであるだろうなと思った。