日付白紙の辞表「一般社会ではよくあることだ」

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>「一般社会でよくある」=理事の辞表提出でNHK会長

>時事通信 2月26日(水)23時13分配信

> NHK籾井勝人会長は26日の衆院予算委員会の分科会で、
>理事10人全員から日付の入っていない辞表を集めたことについて、
>「理事が萎縮するとは思っていない。一般社会ではよくあることだ」と述べ、
>問題はないとの認識を示した。
>  また、新藤義孝総務相は籾井会長の行為に関し
>「理事を罷免するために辞表を受けたのではないと理解している」と語った。
>いずれも階猛氏(民主)への答弁。 

 会社の役員は、会社に対して責任を負うもの(会社と役員の委任契約)だから、
ある役員がほかの全役員に日付白紙の辞表を出させて預かるというのは
本質的に誤りだと思える。

 もちろん100%株主が役員の生殺与奪を握るのなら全然おかしくない
(それだって、任期中に落ち度のない役員を解任するなら報酬を払わないといけない)が、
そういうわけでもないやとわれ社長みたいな人が集めるというのだから
ある種、独裁宣言みたいな言動ではないだろうか。

 一般社会では「よくある」こと、だというが、
本当によくあることなのか、
仮に、ある程度行われているとしてもそれがよいことなのか、
きちんと調べ、考えてみないといけないだろう。

 なお、籾井氏はwikipediaによると三井物産で副社長、
日本ユニシス代表取締役を務めたお偉いさんのようである。
そうだとすると、
三井物産日本ユニシスには、機会があるのであれば、
貴社では、役員の日付白紙の辞表を出させているのか、
法務部の見解として、そういった書面を出させることの法的意味や妥当性を
どのように考えるのかと尋ねてみたい。