鴻毛のごとき政治家の言動

野田新内閣において鉢呂経済産業大臣が就任9日目で辞職しました。
 
マルチ商法団体から献金をもらっているのに、消費者庁のトップになった
小沢氏側近の山岡氏が最初に辞任に追い込まれるものと勝手に思っていたのに
経済産業大臣の予想外の失言と幼稚な行動により、辞任の先頭バッターが出てしまいました。
 
実務型を標榜していて(実際、鉢呂大臣は農政畑で分野違いとはいえ穏当な人物とみられていたようですが)、
思いがけない失言が出てしまうところに、民主党政権だからという以上に
日本の政治家自体の軽さがあるように思えてなりません。
 
民主主義においては、国民は自分達の水準を超える政治家を持つことができないと言われることもありますが、
日本というのが、どこか職人的で、交渉ごとがいささか得意でなく、技術力で他を凌いできたのに
技術の優位性は為替によって減殺されるなどして、得意な分野では対抗しえなくなっており、
しかしながら、苦手な分野の成長はないという状態なのかもしれません。
 
平和で豊かな社会を今後とも維持できるのでしょうか、心配です。