海外の記事

9月2日に書いた話を改めて書くようなものだけど、
たまたま、クーリエジャポンという海外記事を紹介する雑誌を読んだところ、
モンゴルでの朝青龍問題の取り上げられ方が載っていた。

その内容は、要約すると、歴代の横綱に対する処罰に比べて朝青龍に対する処罰は非常に厳しい、
これは日本が島国根性からモンゴルの横綱に対して嫌悪感を抱いているためだ、
朝青龍のしたことは故郷の子どもとサッカーを楽しんだだけであって細かなあら捜しだ、
というものである。

これは、9月2日にブログで書いたように、
>こういう記事が紹介される時に思うのは、情報が正確でないのだろうな、ということ。
>つまり、今回の朝青龍の件は、子供とサッカーをしたことが問題なのではなくて、
相撲協会にとって重要な行事(仕事)である巡業に、幹部職員である横綱が欠席した上、
>海外にいって、元気そうにサッカーをしていたという職場放棄、
>あるいは、病欠のための診断書の内容が虚偽と疑われるようなものであるというところにある。
ということであって、
このような違いが生じるのは、海外のメディアが「意図的に」
そのような情報を隠しているという可能性と、
言語と距離の壁があるために「情報が不正確に」なっているという可能性がある。
実際には、そのいずれであるか分からないが、後者であれば、
できる限り正確な情報を発信し、受信するという環境を作り出せることが非常に重要なのだと感じる。

それと、後者の点については、何も国内と国外という問題ではなく、
その人の立場・役割・状況等に応じて、手にしている情報に格差が生じ、
例えば、Aさんにとっては必然であっても、Bさんにとっては全くの予想外の事態ということもある。
そして、そういった情報の偏在、格差を前提として、それに合わせた適切な振る舞いを求められる
場合がある、と認識しておくのが重要なのだと思う。