衆院比例区の当選比率を考える

比例の定数は176議席
自民・立憲・希望・公明・共産・維新:社民
66:37:32:21:11:8:1
(※東海の1議席は立憲の候補者不足で次点の自民が繰り上がった)

自民党は全体では284/465=0.61と61%の議席を獲得する大勝をしていたが
比例区では37.5%にとどまる。
もちろん小選挙区比例区が並立している制度であり
両者で同一の政党に入れるかどうか、入れる場合の入れ方などが確実には言えないことから
比例区での獲得議席が当該政党の支持をそのまま反映しているとはいえないが
ある程度の支持傾向は反映していると思う。

そうすると支持の傾向と獲得議席との間に乖離が生じていることが見て取れ、
この乖離には気になるところである。
一票の価値の格差の改善については最高裁判事をリコールしようという勢いでもって憲法訴訟が争われていたが、
死に票などの結果、国民の支持の分布と国会における議席の占有状況に大きなかい離がある場合には
あまり気にならないのだろうか。

もちろん、比例区だと少数政党が分立して安定しないとか小選挙区だとうまく機能すると安定的な政権交代が継続するとか
メリットデメリットいろいろと言われており、その判断の結果でできた制度であるのだから
それが間違っているとは思わないけれど、乖離が許容できない程度に達していないのかについて
一度しっかりと考えてみたらいいのではないかと思う。