参院選挙合区にある地元新聞を読むとこの問題についてはいわく
・文化風習の違いを弁えない暴挙
・地方創生の政府方針に反する
・小手先の数合わせ
などと手厳しい。
この種の論調には違憲状態最高裁判決後の選挙区改正に際してしばしば目にするようになったように思う。
最高裁が一票の格差に対して厳しくなったのはもう何年も前の話で
いつ選挙区・制度の大幅な改変を迫られるか分からない状況にあったのであり
正直、反応が遅すぎるというか司法の最終判断の影響力を軽視しすぎていたようにしか思えない。
一票の価値の平等と同様に地域代表選出は重要であるというなら裁判所にそれを受け入れてもらえるような意識の醸成を図るとか
そもそも憲法的価値に対して非憲法的価値を主張するのも弱いのだから
遅まきながら話題にしている憲法改正(地域代表選出の重要性を明らかにする)の議論を
10年20年前にもっとやっていてしかるべきであり、
手遅れになってから慌てていろいろやり始めるのは滑稽の感さえある。
そんなことを思わされた。