計画停電初日と2日目での、首都圏における鉄道の運行状況の変化

>鉄道ダイヤ乱れ、大幅改善…国交省が東電を説得
>読売新聞 3月15日(火)15時56分配信
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>国土交通省によると、同省や鉄道事業者各社は14日、
>東京電力と協議し、計画停電からの鉄道の除外などを要求した。
>東京電力は当初、「鉄道の変電所だけに電力を供給することは無理」としていたが、
>国交省の技術担当者が、停電区域の変電所にピンポイントで送電することは技術的に可能と指摘。
>「手間と時間がかかる」などと難色を示していた東電を説得した。
> 送電量は限定されるものの、計画停電の影響を受けない変電所への送電が実現したことで、
>15日の運行ダイヤは大幅に改善。今後も、安定的なダイヤを組めるようになった。
>http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110315-00000535-yom-soci
 
計画停電初日の運行計画のように、供給状況が不安定で途中の停電を恐れながら
ダイヤを組まなければならないとすると、骨組みだけしか成立しないのですね。
これに対して、2日目のように、確実に供給される保証があれば、
一定の運行が可能になって安定的なダイヤが組め、ある程度の鉄道網の成立につながるのですね。
 
鉄道網は都市部であれば人の移動という社会経済を支える基幹部分だと思いますので、
初日のような骨だけでは大変不便であって、2日目のような網を組めるようになったのは
とても重要だと思います。
 
この点で、それを実現させることに成功した国交省の役人はえらいですね。
逆に東京電力は、手間と時間がかかれば可能なことを告げないで(故意か過失か知りませんが)、
供給することは無理などと言い訳していたわけで、インフラを担う公共的な企業として
許しがたい態度だと感じます。
 
そして、これは技術に関する専門的知識がなければその追及はできなかったわけで、
政治主導という名の素人幻想に対するアンチテーゼと感じさせる一つの出来事かなとも思いました。