輸送会社関係訴訟

前回は弁護士さんが鉄道会社を訴えた事例を紹介しましたが、
今回は航空会社を訴えた事例です。
複雑なシステムによって制御されている航空ならではトラブルでしょうか。
天災なら諦めもつくのでしょうが、そうでない部分があるとなかなか納得できないのかも知れません。
控訴するようですが、ぜひ最高裁までやっていただいてひとつ判例を作っていただけると面白いですね。

最後の一行の「全国初」というのは、とりようによってはマイナスイメージになると思いますが、
まあ、記者さんの微妙な狙いがあったりなかったりするのでしょう、たぶん。

全日空システム障害訴訟「義務違反ない」
>原告敗訴地裁支部
> 全日空のコンピューター故障のため、羽田空港で復旧見通しの説明もなく
>長時間待たされたなどとして、千葉県弁護士会の弁護士など23人が同社を相手取り、
>慰謝料など計約540万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が17日、千葉地裁松戸支部であった。
>岡本岳裁判長(森邦明裁判長代読)は「顧客配慮義務違反はなかった」などとして
>原告の訴えを棄却した。原告側は控訴する方針。

> 判決によると、弁護士らは2003年3月21日、
全日空の3便に分かれて鹿児島空港に向かう予定だったが、
>予約チェックインシステムなどのトラブルで最長約7時間20分待たされた。

>判決では、遅れについて、「合理的な最善の努力を怠った場合」に限り、
>航空会社が責任を負うと判断。システム障害は予見困難で、
>保安、安全面から遅延もやむを得ず、「努力を怠ったとはいえない」とした。

原告団によると、旅客機の遅延で航空会社を訴えた全国初の訴訟という。
>(2009年4月18日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20090417-OYT8T01176.htm