2月22日は猫の日

ある光景を記憶してもらい、そのことについて話してもらう場合、
類型的に誤りの多くなるものがあるという実証的研究がある。
意図的に嘘をつくのではなく、誠実に答えようとする人であっても混入してしまう
意図せざる誤りの存在を適切に処理するというのは、重要なことかと思う。

具体的には、少数なら人の人数はほぼ正確に記憶される。
短い数字は意識的に覚えようとすると、かなり正確に覚えられる。
目測はかなりあてにならない。
色彩は、積極的に誤った回答を行うおそれがあり、要注意。
ただ、場面の大部を占めるような場合には正しく認識されやすい。
色に対して形というものは比較的知覚されやすい。

相当な異常さは強く意識されるが、少々の違和感は日常的な方向へ記憶を補ってしまうことがありえる
(例えば、スーツ姿の人ならネクタイをつけている、とか)。
前提問・不完全選問・いわゆる暗示問は、話す人を誘導してしまうので、誤りが非常に混入しやすい
(例えば、ネクタイの色は何色?と聞かれるとネクタイをつけていたと考えた上で、
 色を思い出そうとしてしまうとか)。
これを正しく避けるのが抗暗示力と称されるものだけど、幼児の場合にはそれが非常に弱い。
もっとも、前提問などの問題点に注意深くあるように訓練された人はかなり抵抗力があるようで、
訓練・教育次第でこの能力は向上するのではないか?と個人的に感じた。
それと、幼児は経験不足から来る数値の誤りや、即答による誤りなどが多く見られるので、
一般には信用できない。
一般に時間感覚は、短い時間だと長めに認識されるが、特に年寄りの時間感覚はかなり怪しい。

などなど、いろいろと勉強になった。