迷言

「裁判官は誰しも納得づくの判決を宣告しているワケではありません
無限に時間がかけられるならどれでも傑作が書けますが
裁判官は限られた期限に完成度をあげなければなりません
気に入らない訴訟進行や書き直したい表現もありますっ
もっといい単語や要約も浮かびます
しかし裁判の迅速性を守るために
判決の根幹部分以外を時に切り捨てていくのがプロの仕事です
それはとてもつらい決断ですが今回の不満や心残りは次回で解消すればいいっ
そうしてプロとしてのレベルを上げてゆくのですっ
次回に繋げるためにも
今っ間に合わせるコトが大事ですっ」


某所でみた台詞をパロしてみたものですが、完璧主義に陥って起案のできない未特例判事補辺りへの台詞になりそうですね
裁判書には次回がないし(ある面ではありますが、類似の別事件になるわけで)、
逆に時間は余裕のある部署であれば多少融通が利く余地もあり
「判決は、結論・理由(法的解釈、事実認定)に誤りがなく、過不足のない正確な表現を用い、かつできる限り迅速に言い渡さなければならない」
というところからはのがれられないのでしょうなどと妄想してみました。
あるいは、裁判官→弁護士のほうが内容に即しているかも知れませんね(「弁護士は誰しも納得づくの主張書面を提出しているワケではありません」とか)。