国勢調査偽サイト問題

国勢調査、さっそく偽サイト 画像に「偽物だよ!」 注意喚起?謎の目的 総務省が削除要請
>withnews 9月14日(月)16時58分配信

>画像名に「偽物だよ!」
> すでに削除された偽サイト。正しいURL「http://www.e-kokusei.go.jp/」の一部を変えて
>打ち込むと表示されました。

> ページのソースを見ると、「png」形式の画像ファイルが貼られただけのシンプルなもので、
>画像の名前を示す「alt」部分には「偽物だよ!」の記述が。

> 画像は別サイトへのリンクになっており、クリックすると「このサイトは偽サイトです。
>気をつけて下さい。正しいサイトは下記です。」というページに飛びました。

> ページに記されたURLをクリックすると、正しいページに戻る仕組みになっていました。

>「国民の不安をあおる行為」
総務省では13日に偽サイトの存在を発見。プロバイダーに削除要請を出しました。

> 担当者は「被害の報告はないが、バナーなどは総務省のものを勝手に使っている点でも問題。
>国民の不安をあおる行為で、調査を妨害しておりすぐに対応した」と説明しています。

 偽サイト。
 総務省担当者の指摘する、バナーの無断使用等は
著作権等の権利侵害にあたりそうなので問題だというのはそのとおりだろう。

 ただ、「偽サイトです。気を付けて」という点が不安を煽る行為で調査妨害だというのはどうだろうか。
あくまでもその偽サイトがデータの取得やウィルス感染等の具体的な問題行為をしていない前提だが
正当な行為に類するもので厳しく違法性を問えるかどうかには疑問があるように思う。

これまでにも有名サイトに似たURLを利用して情報を抜き取るような事件があった。
それに対する啓もうを本件のような国民全体を対象とするサイトに似たURLを作って
宣伝するのは、社会的に見れば有意義な警鐘といえる余地があるのではないか。

不安を煽り、調査を妨害しているというが、
正しいサイトへ導いていたのだから、不安は若干煽られたかもしれないが警鐘の面の方が強いし
調査のところはたどり着けるのだから、妨害にもなっていないのではないか。

まあ紛らわしいサイトがあって混乱するかもしれないということはいえるから、
削除を要請し、それに応じるというのは穏当なやり取りだろうと思う。

役所もこういうのを単に排除するのではなく、実害がなかったのであれば
もう少しウィットに富んだコメントをしてほしかったものだ。