ファクタ「「市民後見人」認めぬ家裁の迷妄」を読んで

まず、タイトル内の「迷妄」が読めない、めいもう?、意味もいまいちわからない。

サブタイトルの
「後見人の不祥事のほとんどが親族による横領。現実を見ない家裁は時代錯誤」が、
要するに現状の問題点を指摘している部分で、
タイトルがその解決策という趣旨だろう。

私は家裁の家事部後見係がどういう現状であるかは知らないが
(家事事件手続法の導入でてんやわんやらしいとは聞くが)
この記事を読んでなんとなく思ったところを書いてみる。

・日本の法律は世界的には珍しく(?)親族に扶養義務があるそうなので、扶養は労務提供も一方法としてある以上親族後見人が多くなるのも法律的にはわかるような気もすること。

・同居親族が後見人になると、なる前と違い親族相盗の特例が適用されなくなるから、刑事罰がちらつき、ましにはなるんじゃないかということ。
・親族後見人には、利益相反の問題があるし、横領なども起きるのは事実だが、家裁だって認識しつつ狭い選択肢の中から選んでいると思うこと。

・市民後見人を押すけど、適正さ確保が十分でないように思われること。ここをクリアしないで家裁が選任しないとブーたれてもしょうがない。例えば、後見人3人の合議制を法改正で導入して市民後見人2人に親族後見人1人みたいにしてみるとか、家裁が要求すると記事にあるように後見人は1人としても適切な後見監督人を付けられるような体制作りをするとか
・「司法の独善は許されない」と纏めているけど、導入でうまくいく未来像が記事で描かれていないのであんまり頷けない。

SBIなんかでの事実追及は問題となる事実(関係性とかスキームの実態とか)を暴くって感じがあるが、
裁判所ネタになるとなんかすごいことを追及してやる感と、実際の内容に迫力が感じられないこととにギャップがあっていまいちかなと思ってしまう
(まあ、SBIの方も自分がしろうとだからそう感じているだけかも知れないが)